経営の基本方針
私たち菱中産業は、「社業を通じ、お客様の仕事や暮らしに役立つ、商品・サービスを提供」するという企業理念を掲げ、歩んでまいりました。それは地域に根差し、地元のお客様に一世紀の長きに渡り、ご愛顧いただけていることに深い感謝の念を抱き、常により良いお返しができる方法はないかを模索しているからに他なりません。私たちの理念=想いは社業を通じ、お客様のお役に立つ商品やサービスで世の中の人々を幸せにすること。それが私たちにできる、ささやかな地域への貢献、すなわち恩返しだと考えております。今後も私たちが、お客様にとって唯一無二の価値を創造する存在、かけがえのない企業であり続けることを目指し、地域、社会、文明の発展への貢献を図ってまいります。
事業戦略
私たちがお客様にとって唯一無二の価値を創造する存在、かけがえのない企業であり続けるためには、強固な経営基盤が絶対条件であると考えます。そのため収益基盤の確立、すなわち既存事業の効率化による採算性向上を意識した積極的な取り組みで安定的な収益を確保するとともに、各部門における戦略商品の明確化によって選択と集中を進め、さらなる改善・改良で収益の成長を加速させてまいります。また同時に、多様化するお客様のニーズにフレキシブルかつスピーディーに対応するため、IT(WEBサイトやフェイスブック等のSNS)やデジタルシステム、海外とのネットワークの活用により、新たな商品及びマーケットの開拓や、付加価値の増大に積極的に取り組んでまいります。
インテグリティー(善悪のコンパス、高潔さ)
わが国の経済状況を鑑みますと、大きな期待を背負ってスタートしたアベノミクスが道半ばどころか失速を始め、デフレ脱却はますます遠のいております。また世界のあらゆる地域で引き起こされるテロや地域紛争、地球温暖化の加速による異常気象の頻発などは私たちの暮らしを危ういものにし、取り巻く環境は厳しさを増していると言わざるを得ません。私たち菱中産業は、厳しい外的要因の中にあっても企業間の熾烈な生存競争を勝ち抜いていくためには、そうした影響を受けない内的要因、すなわち人が最も大切であると考えており、心を磨く教育に力を注いでおります。具体的には、常にフェアプレイ精神と誠実さを兼ねそろえた社員「一人一人が経営者」であると位置づけ、各自が目指すべき姿を考えて行動できる集団となるため、菱中産業の社員としての基本的価値観や行動規範を『菱中の心得手帳』という形に顕わし、その徹底を図っております。それは、そうした取り組みの積み重ねこそが当社が目指す方向へとベクトルを合わせることを可能にし、また人への感謝の念とお客様のニーズに気づける思いやりの心を持ち、自らが渦の中心となって積極的に周囲を巻き込んだ仕事ができる人材を育成することにつながると信じているからです。私たちは常に現状を疑い、イノベーションを起こすことで企業価値を増大させ、地域社会でもっとも信頼され、評価される企業として歩んでいきたいと考えております。